アンド・スマイルコラム~わたしの38歳からの妊活~
わたしの38歳からの妊活
最近は晩婚の人が増えていますが、私達夫婦もその1組です。夫が39歳、私が38歳の時に結婚しました。そして結婚して1年が過ぎても妊娠しないのが「不妊症」といいます。私達もそうでした。1年近く妊娠しませんでした。
結婚してすぐに病院に行くべきだったのかもしれませんが、「自然妊娠してほしい。」という思いもあり、そして、なかなか病院にいく勇気、現実を受け入れる覚悟もできずにいました。
そんなある日叔母の家に行った時に、「子どもはできてるの?」と聞かれ、「まだできない…」と答えると、「今すぐ病院へ行って来なさい」と背中を押されました。その足でレディースクリニックを受診しました。このあたりでは有名な不妊治療をしている病院の1つです。
不妊の原因には、女性側・男性側・両方それぞれにあります。そして原因は分からない事も多いそうですが、いくつかあるそうです。過度なダイエット・大きなストレス・喫煙・体の冷え・血行不良・ビタミンD不足などがあります。
不妊症は病気ではないので検査をして根治するわけではありません。いろいろな原因があるため、すぐに妊娠するわけではありません。だから時間もお金もかかるし、なにより体力・精神的にも大変です。
最初は基礎体温を測りながらタイミング法を行うのが一般的です。そして数ヶ月続けて結果が出なければ人工受精・体外受精、顕微受精と、だんだんと方法が高度になっていきます。
私も夫も病院で検査をしました。予想はしていましたが、私の方に問題がありました。私の場合は、卵子の数が平均年齢的には少ない事が検査で分かりました。
「今すぐに不妊治療を行いましょう」と言われた時はかなりショックでした。
私の場合タイミング法などは一切せず、いきなり顕微受精する事になりました。それだけ時間的猶予も無かったのだと思います。
不妊の原因はいくつかあると言いましたが、私はほとんどがあてはまりました。喫煙はしていなかったのですが、飲食店に勤めていたため、長期間大量の副流煙を吸っていました。それ以外にもダイエットをした事もありますし、体を冷やすような服装もしていました。今さらながら後悔する事ばかりです。
そして一番悩んだのが、仕事をしながら不妊治療が出来るのかという事です。やはり、なかなか難しく思うように進みませんでした。そんな時主治医からは「仕事はいつでもできるよ。でも子供は今しかないよ。」と言われ、はっとしました。私は仕事を辞める事をオーナーに伝えましたが、次のスタッフが見付からず、なかなか仕事を辞められませんでした。
その間私がしていた事は、バランスの良い食事・葉酸サプリの摂取・体を冷やさないようにする・甘い物を控えた事・砂糖を上白糖からきび砂糖など精製されていない物に変えた事・よもぎ蒸しをして体を温めた事・ルイボスティーを飲んだ事・ストレッチをした事・ストレスを溜めないようにする事・日光浴をする事です。もちろん子宝神社にも行きました。
私が顕微受精をするまでの流れは、まず基礎体温を測り、月経開始1週間前から点鼻薬「ブセレキュア」を1日3回8時間おきに使用しました。この薬は卵子を採取する前に卵が自然に排卵してしまうなどの問題を回避する事が出来ます。
そうすると月経が始まります。今度は卵を育てる注射を8日間毎日夜に注射しました。もちろん病院で打ってもらう事も出来ますが、私は病院で練習して自宅で注射しました。
そして病院で何個卵子が取れるのか確認し、私は6個卵子が採取でできるとの事でした。採卵する2日前の夜に注射しに病院へ行きます。
そして、いよいよ採卵の日です。
夫には精子を採ってもらい、精子を持って病院へ行きます。私は麻酔をされ卵子を採取されます。そして夫の精子を先生と培養士の方々によって受精され受精卵になります。
私の場合は6個の卵子が採れ、その後受精卵になったのは4個でした。しかし、その内2個は正常に育たず破棄する事になりました。2個の受精卵は胚移植する日まで病院で凍結保存されます。
そしていよいよ胚移植に向けてのホルモン剤による治療です。最初は、右側のおへそ周りに「エストラーナ」というシールを貼ります。そして2日後には左側に。少しずつ枚数を増やしながら左右交互に貼っていきます。そして継続しながら「ウトロゲスタン」と言う膣座薬を1日3回8時間おきに毎日入れていきます。その5日後にいよいよ胚移植です。
「どうか着床して」と願いながらその日をむかえました。
10日後に病院で尿検査による妊娠判定です。残念ながら妊娠していませんでした。この頃まだ仕事をしていたのですが、「こんなに動いて大丈夫なのかな?」「副流煙が・・・」などいろいろ気になりすぎてしまい、これもきっと大きなストレスになっていたと思います。
その後2回目の胚移植に向けて、同じように「エストラーナ」「ウトロゲスタン」の治療を続け、少しでも妊娠の確率が上がるシート法も取り入れました。その甲斐あってか無事妊娠する事が出来ました。
私は不妊治療をするにあたって仕事を辞めて良かったと思います。少しでも不安要素を減らして妊娠したいと思いました。仕事を辞めれば経済的な不安はありますが、助成金を利用しながら続けようと思いました。
人それぞれ治療法も続け方も違います。でも1つだけ同じ事が「子供が欲しい」と言う事です。
なので周りに不妊治療をされている方がいれば、温かく見守ってあげたり協力してあげて下さい。