お正月に思うこと

気忙しい師走とは違い、今年こそは!と新年を心新たにお迎えする心情は何とも新鮮だ。すべてに「初」をつけ、今から始まることにわくわく感を抱き、迎えるお正月。何とも風情があって心地よい。さあ、今年の抱負は…。年を重ねるにつれ、健康であればそれでいい!とよく言ってしまう。とは言いつつ、もっと、もっとと欲が出るのは、人間だれしも抱く感情なのだろう。
 

毎年近くの山に遥拝登山をする我が家は、今年こそは…ときれいな初日の出を見るために、元旦から5時起きで2時間ほどかけて歩く。暗がりを黙々と歩き、徐々に明るくなっていく朝焼けを、山の空気を感じながら過ぎていく。今年は、どんな年になるだろう…。いやどんな年にしたいか…。なりゆき任せではなく、自分の意志をしっかり持って過ごそうと一歩、また一歩と足を進める。しかしながら、母親は、つい自分のことは後回しに、我が子の健康と成長を願ってしまう。目に見える成長を喜んでしまうのは、私だけではないはずだ。目に見えない成長があるはずだと思う。そう思ったとき、子どもは子どもの、親は親の目的や欲望があり、人は自分の願いや抱負を抱き、自分の目標を明確に持ちながら過ごすことこそ大切なのだと感じる。
 

さあ、自分の今年にしたいことを書き出すことから始めよう。文字にすると、実現しやすいと聞いたことがある。話は横道にそれるが、我が家の体重計は、希望の体重を設定できる。長年このくらいになればいいな…と思いつつ、かなり無理な願望数を設定した。何年かは、かけ離れた数字に笑いしか出てこなかったが、あれから数年。ヨガに夜の感触を控えることの他は変わらない毎日だが、今は基準まであと一歩で届くようになった。自分でも驚く。視覚化とはよく言うが、目で見ることで、脳は自分の目標を達成しようとするのだろうか…。脳科学博士ではないので、詳しいことはわからないけれど…。
 

今年こそ、世界が明るく開ける一年になるよう、まずは自分の抱負からイメージし、視覚化していこうと思う。

コラム 西脇市