『名探偵カッレくん』【図書館からおすすめの一冊】
名探偵といえば誰を思いうかべますか?
シャーロック・ホームズ?明智小五郎?
それとも、テレビアニメでおなじみのあの人?
カッレくんはホームズやポワロのような名探偵を目指している13才の男の子です。
スウェーデンの静かな町に暮らしていて家は食料雑貨屋さんです。
カッレくんには、アンデスとエーヴァ・ロッタという仲良しの友だちがいます。
カッレくんとアンデスはエーヴァ・ロッタのことが大好き。いつも三人で遊んでいます。
三人で「白バラ軍」をつくって、遊び相手の「赤バラ軍」と「バラ戦争」をしたり、
古い城跡を探検したり、サーカスを自分たちでやってみせたりして夏休みを満喫していました。
ある日、エーヴァ・ロッタの親戚のエイナルおじさんがやってきます。
カッレくんは、このおじさんの怪しい行動に第六感を働かせて、捜査を開始します。
エイナルおじさんが宝石窃盗団の一人だと見破ったカッレくんは、
夜中に指紋をとりにエイナルおじさんの部屋へと忍び込みます。
何とか指紋はとれたのですが、帰るときにエイナルおじさんに見つかってしまいます。
「手をあげろ!」エイナルおじさんの声がして、カッレくんが振り向いてみると
ピストルの口が向けられています。
全身がマヒするような胸のつまるような恐怖は未だかつて経験したことがありません。
その時は、何とか逃げおおせましたが、いよいよ、エイナルおじさんをつかまえて、警察を呼んでくるだけになった時、三人はお城の地下室に閉じ込められてしまいます。
絶体絶命のピンチです!だって、誰も三人が城跡にいることを知らないのですから…。
カッレくんのおはなしは、三部作です。
「カッレくんの冒険」と「名探偵カッレとスパイ団」もぜひ合わせてお楽しみください。
西脇市図書館 堀江 佳代
書籍情報
『名探偵カッレくん』
アストリッド・リンドグレーン 著
岩波書店