小さな進歩も喜ぶ心を ~ホームズ君生みの親 ピーネット20周年に 新生&smileをお祝いして~ (ドクターコラム)

一年間の過ぎゆく時の速さは早い。特に最近は、つくづくそう思う。毎朝コーヒーを淹れるのに使っているペーパーフィルター。100枚1袋のパックをあっという間に使い切る。毎日1枚だから、もう3ヶ月以上が過ぎてしまったと実感する。

そのような思いを3回繰り返して、ふとこの1年間何をしていたのだろう、と自分に問いかける。そのひとときはたまらなく侘しい。1年は早い。

ところでコーヒーだが、ホームズ君一番のお気に入りは、隣町の喫茶店クレオールさんの自家焙煎の豆だ。煎り方の深みがピッタリ好みに合っているし、香りも高い。川向こうのバイパスに面した喫茶店、アンジュさんのコーヒーも美味しい。フロア係の店員さんの行き届いた心遣いも嬉しくて、毎週通いつめている。

播磨中央公園の北側に聳える山地。その北東部分に扇山と五峰山がある。

西側の扇山への直登コースはゆっくりと登りつめる。杉木立の間を東へ、五峰山に通じる深閑とした尾根道はジョギングで走り抜ける。五峰山の頂にある光明寺根本堂で踵を返し、大慈院、多聞院を経て、駐車場まで走り下る。毎日診療前の一時間半、心地よい汗を流している。

秋のKOBE六甲全山縦走大会。須磨浦公園を起点として宝塚にゴールする六甲山系50km余りを一日で踏破する登山の祭典。ホームズ君は昨年11回目の完走を果たすことができた。ヘロヘロになりながらであったが・・・。

六甲全山縦走大会のための早朝トレーニングを20年以上続けているが、扇山~五峰山ジョギングコースはちょうど一年になる最新ルートだ。

走り始めた去年の春はよく転倒したものだ。山道の僅かな凹凸に足をとられてバーンと勢いよく、飛ぶように転んだ。帽子も眼鏡も派手に吹っ飛んでいた。膝や腰に血まみれの傷を負っていたものだ。しかしそれも5,6回ともなると、転倒すべきところ全てでしっかり転んだためか、最近は転倒しなくなった。

そういえば、このことがこの一年間の唯一の進歩かもしれない。

医療法人社団 ますむら医院  増村道雄

2017年11月23日 11回目の六甲全山縦走大会踏破

コラム