イクメン 〜男性育児休業の出生時両立支援制度〜 (教えて!社労士さん)

社会保険労務士って何をする人?

主な仕事は労働基準監督署・ハローワーク・年金事務所に関連する手続きをする人です。難しく言えば、労務管理、働きやすい・誰もがやりがいのある、そして毎日行きたくなる職場作りのお手伝いを目指しています。そんな中でも今回は、育児休業の話をします。

働きやすい職場の条件の一つに、安心して出産・子育てができるということも大事ですよね。

貴女の夫(貴方)はイクメンですか?

「いいえ、イケメンです。」
こんな声が聞こえてきそうですが、労働局・雇用均等室で出生時両立支援制度というのがあり、内容はまさに育児パパ・イクメン。つまり男性の育児休業取得を後押しする、会社にも育児パパにも優しい制度です。

ここで質問
これは何の数字でしょう


答えは、育児休業取得率です。

女性の育児休業取得率は、この通り81.08%に上昇し、取得しやすくなりましたが、一方、男性の育児休業取得率は3.16%にとどまっています。そこで、男性に少しでも多く育児休業を取ってもらおうと前出の制度ができました。すでに、取得された方、「うちの会社にもイクメンいるよ。」という会社様もいらっしゃるかと思いますが、出生時両立支援制度の仕組みを簡単にお話しましょう。

出生時両立支援制度は、男性がお子様の出生後56日以内に、連続5日以上(大企業は14日以上)育児休業を取得した時に、会社様に助成金が支給されるものです。他の制度として、労使とも社会保険料免除、社員に育児休業給付金が支給されます。(要件がありますが)

「5日ぽっちでなにができるの?」とお叱りをうけそうですが、まず第一歩、男性も育休をとるのが当たり前という環境にして、大事な宝物をそだてていきたいですね。

社会保険労務士会西脇支部 支部長 仁科 初美

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