ヒートショックのはなし
冬の入浴タイムを安全で快適に!
冬といえばやっぱりお風呂!湯めぐりも楽しいですが、自宅でこだわりのバスタイムを過ごされる方も。家庭のお風呂ではヒートショックに注意というけれど、どういうことに気を付けたらいいのでしょうか?
ヒートショックとは、主に家庭の浴室などで温度差が原因で起きる事故です。65歳以上の高齢者の事故のうち、家や居住施設のお風呂での死亡事故は増加傾向にあり、交通事故よりも多くなっています。
入浴中の事故は、持病や前兆がなくても発生する恐れがあるため「予防」が大切です。家族みんなでヒートショックについて理解し、予防しましょう。
入浴中の事故を防ぐための注意ポイント
1.入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう
脱衣所は暖房などで事前に暖めておきましょう。火事ややけどにはご注意ください。またシャワーで浴槽にお湯を溜めたり、ふたを外しておくと、蒸気で浴室の温度が上がります。
2.浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう
入浴中には体に水圧がかかっているため、急に立ち上がると脳への血流が減り、倒れて溺れる危険があります。手すりや浴槽のへりを使ってゆっくり立ち上がるようにしましょう。
3.食後・飲酒後・服用後すぐの入浴は控えましょう
食後に血圧が下がりすぎ失神することがあるため、食後すぐの入浴は避けましょう。飲酒後はアルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。体調の悪い時や、眠気を催す薬の服用後も入浴は避けましょう。
4.入浴する前に家族に声をかけましょう
入浴中に体調の悪化などがあった場合は、家族に早期発見してもらうことが重要です。家族は入浴開始の時間を覚えておき、時間が長い、音がしない、突然大きな音がしたなど何か異常を感じたら躊躇せずに声をかけるようにしましょう。
ヒートショックは浴室に限らずキッチン・台所・トイレ・玄関・廊下など、家の中の冷え込んでいるところでも起きる可能性があります。快適で安全な冬を過ごすためにも、室温差の激しい場所がないか、今一度家の中を見直してみてください。
(参考:消費者庁ホームページ)