失敗【読者からの投稿コーナー】

兵庫教育大学 留学生 Dora Egyhazy(ドーラ エジハージ)さん

 

日本語に興味が出初めたのは高校の最後の1年。その時、日本のアニメが大好きで、日本語を勉強し始めたのだ。日本の大学に入ってみたいな、とその時初めて思った。その年、初めて日本の大学に入るために試験を受けたが、最初試験のところで試験に落ちた。日本の大学に入れなかったが、日本への興味が非常にあったので、ハンガリーの大学で日本語を勉強することになった。

大学に入っても、毎年1回、以前と同じ試験を受けた。その年も試験に落ちた。それから、また次の年も…。

大学生3年生の時、とうとう筆記試験一次に合格できたが、その後の口頭試験は失格。大学4年生の時、日本に1年間留学する最後のチャンスが来た。その最終試験に絶対に合格すると決めた。しかし、大学では日本語会話の授業があまりなく、会話の練習ができなくて、来年の口頭試験にも落ちると思った。その時、親と相談した。親は、私の夢が叶えられるようにいつも励ましてくれた。日本語会話が上手くなれるように、3ヶ月間日本でボランティアすることになった。

3ヶ月間ずっと日本にいて、日本語会話は前より上手くなった。ハンガリーに戻って、次の試験の筆記試験に合格し、口頭試験にも合格し、1年間日本で留学することになった。

その時、「失敗」について様々なことを考えた。「失敗」というのは、直せることだ。目的のために努力するのなら、いつかきっと直せると思う。しかし、目的としては本当に、自分がしたいことを選んだほうが良い。自分が選んだ目的のために、たとえ失敗をしても、また努力できるのだ。そして、失敗をして、「私の何が足りなかったか」と振り返るのも大事だ。そうすれば自分のなかの足りなかったことを、少しずつ少しずつ、乗り越えていける。

コラム