『ワニと猫とかっぱ それから…』(図書館からおすすめの一冊)

神戸市を拠点として活動してきた、童話作家のグループ「花」のメンバー11人の作品を集めた、童話のアンソロジーです。「花」は創立25周年を記念してこの本を出版されました。この間、仲間を阪神淡路大震災で亡くされたり、会場を失ったりと困難を乗り越えながら、それでも「子どもに今伝えたいことは…」と心をひとつにして取り組まれたそうです。

この本は日本児童ペンクラブ主催の第3回児童ペン賞童話集企画賞を「多彩なテーマにして、どれもレベルの高い力作をそろえている。」という理由で受賞されました。そのうちの2作品を紹介します。

 

☆「んの反乱」森くま堂/作

ふたごの兄弟がしりとりをして遊んでいると、「だいこ」と言って負けた弟が、「なんか大きらい」と悪態をつきます。それを聞いた「」は、悲しくて悲しくて自分が嫌になってしまいます。そこで神さまに今日を限りに「」をやめさせてくださいとお願いしました。そして翌朝……。「」がいなくなった世界はどうなってしまったでしょう?

 

☆「そばにいるよ」うたかいずみ/作

小学4年生でひとりっ子のめぐみは、いっしょに住んでいたおばあちゃんを亡くしさびしい思いをしていました。おしゃべりかいじゅうみたいなパワフルなママにはついていけない時も…。そんなとき、おばあちゃんが入院していた病院の看護師さんを見かけます。ビルの植木のところにしゃがんで何をしていたのかなぁ?

 

小学校中学年くらいから大人の方まで。朝読にぴったりの本です。

加東市中央図書館 田中美紀子

書籍情報

『ワニと猫とかっぱ それから…』
花/編
神戸新聞総合出版センター

 

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