ペット防災を考える2【兵庫県動物愛護センター】

地震などの自然災害が発生した時、私たちは愛するペットのために何を準備しておいたら良いのでしょうか?
 
先月号のコラム「ペット防災を考える」で、東日本大震災の経験から、環境省は「人とペットの災害対策ガイドライン」において、ペットとの「同行避難」を推奨しているとお話しました。災害直後には飼主の安全が最優先ですが、飼い主にはできるだけ安全な場所までペットと一緒に避難することが求められています。
 
「同伴避難」は避難所で飼い主がペットと同室で生活することを指し、これは「同行避難」とは異なります。
 
動物愛護センターでもペットとの「同行避難」を啓発し、飼い主がペットを守るためにはしつけや健康管理、個体識別、食料や水の備蓄などの「自助」が重要だと伝えています。また、近隣住民や親戚・知り合いとのコミュニケーションにより、いざという時にあずかってもらえる、共に助けあえる関係づくり「共助」も重要です。
 
一方で、ペットとの「同行避難」や避難所での受け入れに関する「公助」の課題は東日本大震災以降も続いており、最近の災害でもその重要性が浮き彫りになってきています。これにより、被災者が動物を連れて避難所に来ることを想定した準備の重要性について議論が進んでいますので、今後の進展が望まれるところです。
 
まずは、ペットを連れての「同行避難」に備え、飼い主さんは日頃からの準備を心がけましょう。

 
 
【施設情報】
兵庫県動物愛護センター 三木支所
三木市志染町窟屋1242-48
0794-84-3050
兵庫県動物愛護センターHP
 
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