あるある兵庫五国 兵庫県公式ふるさとあるあるマンガ【図書館からおすすめの一冊】


 
兵庫県が毎月発行している広報誌「県民だより」に、「みんなで語ろう兵庫の五国・U5Hあるある」として掲載されている四コマ漫画があります。その漫画とご当地エピソードを集めたものが本になりました。
 
著者のもぐらさんは『県民性マンガ うちのとトコでは』という著書で、各都道府県を擬人化したキャラクターを創作していますが、兵庫県を「一つの県につき一人」というルールの唯一の例外県として「兵庫戦隊」と呼んでおり、この本にも同じ五人のキャラクター〈神戸・阪神〉〈播磨〉〈但馬〉〈丹波〉〈淡路〉が登場します。それぞれの「あるある」を方言満載の会話で面白おかしく紹介しています。
 
たとえば〈播磨〉は、テレビで聞いた「姫路」の発音に「アクセントがちがう!」と怒り、「ざじずぜぞ」が「だぢづでど」になる、〈神戸〉は、モロゾフのプリンの容器やゴーフルの丸い空き缶を再利用する、などなど。「ほんまそれ、そうやねん!」と思わず言葉が漏れてしまう「あるある」なエピソードが。播磨・難読地名テストは、播磨人の私でもほんの数個しか分かりませんでした。
 
「秘密のケンミンSHOW極」というテレビ番組がありますが、司会者変更とともに改題され、今年で十四年目になります、芸能人もこの時ばかりは地元同士で盛り上がっています。それぞれの地域には当たり前のことが他所では面白くて、また同じ地域の人で共有できるのが、県民あるあるの醍醐味でしょうか。
 
兵庫県に五つの地域がある、という事も、兵庫県民には当たり前、でも他府県民には分からない「あるある」ですね。

 
西脇市図書館
藤原 悦子

 

書籍情報

『あるある兵庫五国 兵庫県公式ふるさとあるあるマンガ』
もぐら/著
兵庫県/監修
ぴあ株式会社
 

コラム 西脇市