8月の長崎ひとり旅(なっちんの日本全国ぶらり旅)

日本全国ぶらり旅、今回は2011年8月中旬に訪問した長崎市です。

みなさんは長崎市を訪れたことはありますか?「九州なんて遠くてなかなか行けない」と思っている方も多いのではないでしょうか?長崎市へのアクセスは神戸空港から1時間少々で長崎空港へ。空港から長崎駅へはバスで約30分。兵庫県からは意外と時間距離が近いんです。

まずは中華街へ

さて、早速路面電車の1日乗車券(500円)を買い、まずは「長崎新地中華街」へ向かうべく築町駅で下車。

猫とサックス吹きのおじさんの銅像がお出迎えしてくれました。

この銅像は黒川晃彦氏の作品で、県内では神戸市の異人館や姫路市の駅前通りなど、その他全国各地にも作品があるので、見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。

歩いて数分で、中華街の門と赤や金で溢れる賑やかな街並みが見えてきました。長崎では、江戸時代に出島に住むオランダ人と同様に中国人の居留地が設けられていたため、中華街の他、唐人屋敷や関帝廟など歴史を語る建築が数多く残っています。雑貨屋を眺め、試食を勧められたりしながら、神戸・横浜に続き日本三大中華街を制覇しました。

オランダ坂での出会い

中華街から南東へ、グラバー園を目指し歩みを進めると、石畳の情緒ある街並み「オランダ坂」が。ここは「長崎市東山手伝統的建造物群保存地区」にも指定されていて、異国情緒溢れる坂の道に、長崎に来たことを実感します。

お土産物屋さんでは繊細なガラス細工のおもちゃ「ぽっぺん」と出会いました。

「ぽっぺん」とは、首の細いフラスコ状のおもちゃで、息をやさしく出し入れして底の薄いガラスをぺこぺこ鳴らして遊びます。喜多川歌麿の浮世絵でも「ポッピンを吹く女」という絵があり、その時代からこんな繊細なガラス細工があるのかと非常に感心しました。

いよいよグラバー園、そして長崎の夜景へ

長崎といえばカステラ!ということで、お土産物屋さんでちょっとお得な「カステラの端」を買っておやつにしながら、いよいよグラバー園へ。

グラバー園はこの日は夜間公開をしていて、営業時間が通常18時までのところ、21時半まで園内を楽しむことが出来ました。今までグラバー園を訪れた事がある方も、ぜひ一度「いつもと違う顔」の夜のグラバー園を訪れてみてください。

園内をゆっくり気ままに眺め、日本庭園の池の鯉に餌やりなどをしているとあたりも良い加減に暗くなってきました。いよいよ「長崎の夜景」です。

三大夜景の函館や神戸は山から海方向を眺めるのが一般的ですが、長崎の夜景を初めて見た感想は「ずるいなぁ~」でした。長崎は先程の二ヶ所と違い、三方が山、残る一方が海の入り江状の地形であり、かつ坂の街なので、山にも住宅や街灯の明かりが多く見られます。実に「夜景の中にいる」ような景色に思わずため息が漏れました。

グラバー園のライトアップ越しに長崎の夜景を望む(ガラケー時代の写真で、夜景の魅力を充分にお伝え出来ないのが残念です・・・。)

そして、たまたまこの時期に訪問したことで更に思いがけない景色を見ることが出来ました。

方々の山から、普通の花火ではない何かが飛ばされています。そう、この日はお盆で、長崎では「音で邪気を払う」という中国の風習にならって、「やびや」と呼ばれるロケット花火をなんと「お墓で」飛ばすそうです。夜間公開のおかげで、ずっとこの「長崎のお盆の夜」を眺めていることが出来ました。

 

みなさんも機会がありましたら、ぜひお盆の長崎市をぶらり旅してみてください。

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