ボイストレーニング(発声)と健康について

20年近くボイストレーニングに関わってきて最近特に感じることは、「やっぱり正しい発声を追求する時、姿勢を整えたり呼吸を整えるために筋力トレーニングは切り離せない」ということです。
 
スポーツをしている人は発声にとって有利ですが、筋力があっても、サッカーなら脚力や体幹、バスケなら跳躍など、それはそのスポーツをするために必要な筋肉が発達しているのであって、必ずしも発生に適した筋肉が備わっているわけではありません。
 
歌を歌う際に必要な、あばらを動かす筋肉や横隔膜、息を止めるために必要なみぞおち付近の筋肉や、声を支える為の下腹部・背中の筋肉、声帯を正しく使うための舌や上顎の奥の筋肉など、正しい筋力をピンポイントで動かしていけば、ほぼ誰でも発生を上達させて「喉を傷めず、健康的に何時間も心地良く歌い続ける」ことは可能です。
 
「正しい発声」を軸にトレーニングしていくとこれらの筋肉を必然的に鍛えられるので、皆さん少しずつ健康的な身体に近づいていきます。「喋り続けても、声が枯れなくなった」「ウエストが10センチ細くなった」「猫背がマシになって、脚が上がるようになりつまずくことが少なくなった」など、本来の目的の他に思ってもいなかったお声をいただくことも多く、副産物として体の調子が良くなるボイストレーニングを仕事に出来て幸せだなぁと思いながら日々レッスンをしております。
 


 
プロフィール
宮崎 雅行
音楽専門学校にて音楽理論、作詞作曲、発声、楽器演奏について学ぶ。卒業後、バンド活動~ユニット活動~ソロ弾き語りシンガーを経て、2017年よりボイストレーニング&ギター&ウクレレレッスンを開始。2019年より東京でアーティスト活動中のupright氏に師事し、ボイストレーニングの内容を新たにレッスンを行なう。
子どもから大人、シニア層に至るまで、相手に合わせたわかりやすい指導が人気。

コラム 西脇市