ぷち旅~お参り2~ 西国三十三観音霊場めぐり

2020年の節目の年。心を静めてお参りはいかが?

西国三十三観音霊場めぐり

いまからさかのぼること1300年前。養老2年(718)、大和国長谷寺を開いた・徳道上人(とくどうしょうにん)が閻魔(えんま)大王から33の宝印を授かりました。「生前の悪行で地獄へ送られる者が多いから、観音霊場をお参りし、功徳を得られるように、人々に慈悲の心を説きなさい」お告げをうけた徳道上人が33の宝印を納めた場所が西国巡礼のお寺となりました。日本最古の巡礼路です。

和歌山、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、岐阜に渡る巡礼路は、総距離は約1,000メートル。
そのころ日本の首都で文化の中心地は京都だったので、観音信仰と巡礼の文化は、日本全国に広がりました。

特別ご開帳

西国巡礼が草創されて1300年。2016年(平成28)年から5年にわたって行われている特別拝観も2020年(令和2年)はクライマックスを迎えます。各お寺で催しが行われていますが、なかでも2020年注目すべきは、次のご開帳。

  • 第二番札所 紀三井寺 秘仏本尊:十一面観世音菩薩 / 秘龕仏:千手観世音菩薩 特別ご開帳(50年に1度) 2020年3月18日(水)~6月28日(水) 9月20日(日)~12月20日(日)
  • 第十三番札所 石山寺 本尊如意輪観世音菩薩  33年に1度のご開帳 3月18日(水)~6月30日(金)
  • 第十四番札所 三井寺 観音堂 如意輪観音坐像  3月17日(火)~6月30日(金)

各寺 入山料+特別拝観料 詳しくは各寺HPなどご覧ください。

 

特別展

西国三十三ヶ所草創から1300年を記念して、ゆかりの深い京都の地で開かれる特別展。

西国三十三所 草創1300年記念 特別展 「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」 京都国立博物館

2020年4月11日 ~ 2020年5月31日  一 般 1,600円

今もなお、老若男女、国籍を問わず、 人々をひきつける巡礼の魅力が、美しい観音菩薩の姿や各札所の寺宝を 通じてご紹介されています。

 

よっぴぃのコメント

もともと神社仏閣めぐりは好きだったけれど、お参りは回数を重ねるほうがおもしろい。最初は、ご利益云々も考えていますが、いつの間にか、ただお参りすることが目的となるような気がします。公認先達さんもおっしゃっていました。「お参りできることがまず幸せ。健康でお参りにいける金銭的な余裕もある。行ってきていいよと言ってくれる家族もいるし、もちろん帰れる家もある」

お参りは歳がいってから、とおっしゃる方も多いのですが、歩いたり、長時間車に乗ったり、思うより体力も使います。思い立ったときがグッドタイミング。興味がわいたら、ぜひどうぞ。

 

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