標高日本一を目指して 達成感 半端ない!!【旅好きケンおじさん 徒然旅日記】

2018年夏、富士登山に行ってきました。

63歳のおっさんは、5月下旬から天候と時間の許す日は自宅の裏山(標高差150m)に登ってトレーニングに励み、またスポーツ用品店でおすすめのグッズを買い、その日に備えました。

防寒、防水用品、そして補助食などでかなりの荷物になりましたが、登山靴、ストック、ザック(大きさ35L)、ヘッドライト、レインコートはレンタルにしました。

 

8月2日 7:20加東市社からバスに乗り込み、途中休憩、昼食、レンタルショプで着替えをはさみながら、16:40頃富士スバルライン吉田口5合目標高2305mのショップ兼レストランに到着。バスは9列シートで、足元ゆったりでした。5合目では早めの夕食と、高地に慣らすための休憩をして、18:00ヘッドライトを頭に装着をしてからいよいよ出発です。帽子は風に飛ばされない工夫のあるものがよいでしょう。

ここから6合目までは標高差85mの整備された道で、上下山の人が行きかう道です。途中には結構下り道もあり、楽ちんでした。19:206合目トイレ付近で1回目の大休憩です。高山病予防の呼吸は、腕を伸ばし立てた人差し指をろうそくに見立て、炎を吹き消すように深呼吸をすることだそうです。

ツアー添乗員さん。

 

富士山トイレ事情

登山道の7合目から8.5合目までの各山小屋と頂上にトイレがありますが、いずれも100円から300円のチップ式の有料トイレです。トイレの程度は悪くはありません。ただし、トイレによっては東南アジアのように使ったペーパーをゴミ箱に入れるところがあります。ご注意ください。そして下山道ではトイレは8,7,6合目に各1ヶ所あるだけです。

富士山飲料水事情

500㎖ペットボトル飲料が400円~500円しますが、汗もかきますのでスポーツ飲料系がお勧めです。チョビ飲みをしながら登って行きました。

リップクリームは必需品

登山中リップクリームを頻繁に使用しました。調べてみると、≪唇も日焼けをします。登山中にどんどん唇が荒れてくるようなヒリヒリを感じてきますが、これは肌の日焼けと同様に「火傷」です。UVカット効果のあるリップクリームを用意しておくことをおすすめします。≫とのことです。

5合目から富士山を見る

 

6合目からは登山、下山の道が異なります。登りになってから、ガイドさんの歩みがとってもゆっくりです。小幅でゆっくり登るのがコツのようです。終盤には岩が張り出た急な道もあり、さすがに疲れましたが、足腰等に痛みもなく、高山病の兆しもなく、21:157合目標高2720mの山小屋に無事到着です。平日だったこともあり、寝袋1個分の余裕がある雑魚寝です。少し寝返りが打てるのでラッキーです。ここの山小屋では缶ビール350㎖、ワンカップ酒(いずれも600円)の販売がありましたが、今日は年に1回あるなしの、我慢です。持参したアンパンで補食をして、21:50に消灯でした。アンパン、おいしかった!

(5合目から7合目までの所要時間3時間15分、休憩時間を含む)

2日目 寝たような、寝られなかったような睡眠不足の中、3:50に起床、朝食、そして登山の装備をして、山小屋でご来光を待ちます。4:50ごろ、雲の上からご来光がさして来ました。きれいです。メインの今日も好天に恵まれそうです。

ご来光と筆者

2日目 山小屋での朝食

 

装備は確実かつ最小限で

ところで、私よりやや年配とみられる1人参加の男性の荷物が小さい。私の5分の1くらい。日帰りハイキング用のバックです。話をしていると、来る時、集合場所まで登山経験のある息子さんに送ってもらったようですが、「この荷物だったら雨が降ったらリタイヤやな」と言われたとのこと。息子さんに「早く言ってよ」と返事をされたとか。良く考えて準備しましょう。

携帯のバッテリー残量が…

日頃フル充電したバッテリーが丸3日以上持つ私ですが、前日午後4時半頃のバス中では99%あった残量が、12時間後には67%になっていました。調べてみると電波が弱いので、バッテリーをよく使うらしいです。さらに12時間後には23%、さらに12時間後(計36時間後)には2%、アウトになってしまいました。泊まった8合目の山小屋にはコンセントのサービスがありましたが、すべての山小屋であるかはわかりません。

 

5:00頂上目指して出発です。岩場の連続です。ただ足の踏み場がしっかりとしているし、這いつくばるようなところもなく、せいぜい横に突き出た岩を頼る所があるくらい。ただ、ここを下るのはちょっと怖いだろうなと思いながら、一歩ずつ確実に登って行きます。7:30本日宿泊する8合目標高3100mの山小屋に到着です。

(7合目から8合目までの所要時間2時間30分、休憩時間を含む)

2日目 山小屋前にて(筆者)

 

ここで休憩と、不要な荷物を預けます。好天ですがそれでもカッパと補食、水を持って、昼食の弁当(レトルトの赤飯とパンのみ)を受け取って、7:55全員出発です。

携帯酸素を使う時は、高山病の時!

添乗員の話では、せっかく高地に慣れようとしているのに酸素を使えばその時は楽になるけれど、身体が元に戻ってしまい逆効果とのこと。納得。そして高山病は下山中でも起こるみたいです。ご注意を。

ここで私にとっては一大事!!ライターが着火しない。登山道では人に迷惑をかけない。そして携帯灰皿を持って、吸殻を持ち帰るマナーを守る限り、休憩時の喫煙は許されています。しかし、8合目からライターが着火しない。これは困った。調べると、≪標高が高く気圧の低い場所ではライターは点かなくなる場合があります。火がどうこうではなくて、ガスに着火させるための “点火装置” が気圧による影響を受けてしまうからです。標高が高くなるに連れてまず最初に点かなくなるのが電子式ライターです。ライターには大きく分けて電子式ライターフリント式(やすり式)ライターの2種類があります。≫とのこと。私の両方のライターを持っていたのですが全滅しました。ちゃんと調べておけばよかった!でも、喫煙者仲間、空港でも同じですが、快く貸してくれます。有難いです(^^)

相変わらず岩場の連続ですが、恐怖感や足場の不安感はありません。ただただシンドイ。一歩ずつ歩みを進めます。最後の山小屋8.5合目付近がきつかった~~。

そこを過ぎると頂上の『日の丸』が見えてきます。重い足を一歩ずつ進めると、日の丸が少しずつ大きく見えてきます。それを励みに登って行きます。

12:05登山道山頂標高3701m、ついに到着です。ツアー参加者27名(同級生の8人組、2人参加6組、1人参加7名)中25名が登頂です。

「バンザイ!! バンザイ!! バンザイ!!」。

(8合目から頂上までの所要時間4時間10分、休憩時間を含む)

最高峰碑と筆者

 

山頂の山小屋で休憩をして、12:55お鉢めぐりに出発です。参加者は約半数。半数は山小屋で休憩です。最高峰、剣ヶ峰標高3776mを目指して、火口周りを一周します。登山道と比べると、楽ちん。二度と来れない所と、無理をして参加をしましたが、これは正解。山頂郵便局、浅間大社奥宮を通り、馬の背を歩き、旧富士山測候所のあった日本最高峰剣ヶ峰に到着です。半端ナイ、達成感です。ヤッター!!

その後多少のアップダウンをしながら3701mの登山道山頂に14:45帰ってきました。

(お鉢めぐりの所要時間1時間50分、休憩時間を含む)

 

山小屋で休憩していたグループと合流して15:00下山開始です。下山道はブルドーザーで整備された地道ですが、砂道のため滑りやすく、私も2度3度滑ってしまいましたが、コケもせず、16:40今日の宿泊地8合目標高3100mの山小屋に到着です。早めの夕食を取り、あすの朝食(レトルトの五目飯とパン、水1本)を受け取り、18:00にはみなさん、静かによこになっています。

私と言えば、ここの山小屋は酒類の販売がありません。2日続けての禁酒です(涙)。そして前日と同様、浅い眠りで、睡眠不足です。

(頂上から8合目までの所要時間1時間40分、休憩時間を含む)

 

3日目 今日は4:30に山小屋を出発して下山をしながらご来光を待ちます。

歩くこと25分ぐらい、とってもきれいなご来光です。3日間の好天に感謝です。雨でも降られていると、頂上を極めていただろうか?

3日目 ご来光

 

下山道には山小屋がありません

これは売店が無いことを意味します。飲料水は必需品です。予めの確保が必要です。

 

重たい荷物を担ぎながらも下り道をゆっくりと進んで行きます。砂道もだんだん締まってきて歩きやすくなって来ました。そして、5合目直前、行きの時に下った坂道、最後の登りとなります。登り切ったら、ゴールが見えます。

おつかれさま!!そして、無事目的を達した自分に「おめでとう」でした。

(8合目から5合目までの所要時間3時間15分、休憩時間を含む)

 

冷えた缶ビール、おいしかった~~

帰り道、温泉入浴後に計った体重は、3Kg減でした。

 

そして10日後、すでに「来年も登ろうかな?」という気持ちになっています。

 

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